牽牛星へ

　君はいつも俯いてばかりだから

　今日くらいは空を見上げてほしいな

　ねえ、私を見てよ

　雨が地面を濡らし

　結局君は私を見てくれなかったな

　夜空って凄くきれいなんだと教えてあげたいのに

　雨が涙を誘い

　雨も思いも貯まっていくだけなんだよ

　こんなに会いたいなんて唄ってるのに意地悪だな

　君は君は私の一等星。よく言う例えだけどさ

　今は今は少し曇り空。今日もまた会えないの

　君はこの唄を自分の事だと思わないでしょう

　けれど、紛れもなく君の事なんだよ

　ねえ、夜空を見て

　ねえ、私を見て

　渡ってきてよ